作品名

日本生命新総合研修センター

設計

久米設計

受賞

所在地

東京 関東地方

竣工

1989年

カテゴリ

オフィス

概要

これは、日本各地で働く日本生命相互保険会社社員のための研修施設である。この建物の特徴は、グランドロビーと呼ばれるトップライトのある屋外庭園にある。照明にあたっては、研修練・宿泊棟・大講堂・会議棟など使用目的の違う各建物毎の特徴ある照明計画を行う事と共に、それらを総合的に結ぶ研修生のいこいの場となるグランドロビーの照明計画が最も重要なポイントとなった。

施設の核となっているグランドロビーは、幅38m・天井高15m。昼間は、トップライトからの充分な陽ざしを受けた解放的で明るい広場となっている。夜間のベース照明は、足元を照らす低い庭園灯や水面に映り込む小さな明かりと、特別にデザインしたポール灯で、昼間とは全く違う暗めの落ち着いた雰囲気をつくった。トップライトの下には建物や樹木を照らす400Wメタルハライドランプ8台とカフェテラスをくっきりと明るくする500Wハロゲンランプ8台を取りつけ、視覚的なポイントをつくった。

適度な明暗のある温かい雰囲気をつくることができたことにより、一般の研修施設にはないリラックスした環境の中で効果的な教育ができる事を確信している。