作品名

光のさざなみ ハートアイランド新田一番街

設計

UR都市機構東京都心支社

受賞

2005 IES/Paul Waterbury Award of Excellence

所在地

東京 関東地方

竣工

2004年

カテゴリ

集合住宅

概要

照明計画のテーマは「自然を感じるあかり」です。

赤、白、青3色のLEDを組み込んだ器具を歩道にたくさん埋め込み、赤と白のLEDだけを商用電源で点灯させてさくら色の歩道照明としました。風が吹くと風車で発電し、発電された電力分だけ青色のLEDが点灯します。風の強さに応じてさくら色だった光が紫色に変わり、紫色のさざなみが大きく広がったり小さくなったりするのです。風車の回転とLEDの青色の光の色を結びつけることにより、自然エネルギーを感じる照明デザインとしました。

2006年1月8日、プロジェクト「Ripples on a Walkway(歩道のさざなみ)」が、北米照明学会 Paul Waterbury Award of Excellence を受賞しました。

2006年は北米照明学会の設立100周年にあたります。授賞式では100周年の記念イベントとして、1906年から2005年の間に受賞した幾多の照明デザインの中から2人の委員が選んだ「21世紀を予感させる照明デザイン」が発表されました。その一つに、私たちのデザインが選ばれたのは嬉しい限りでした。

舞台に映し出された「Ripples on a Walkway」の画像を、司会者が「ハイブリッド照明」と紹介したのが印象的でした。100年後にも色褪せないデザインを手がけたい、と心を新たにしました。(近田玲子)