作品名

桐陰会館

設計

アーキテクト5

受賞

北米照明学会 Award of merit 2016 IES / Award of Merit

所在地

東京 関東地方

竣工

2014年

カテゴリ

文教施設

概要

創立120周年を記念して建てられた同窓会館である。建設費の多くは卒業生からの寄付で賄われることから、予算は非常に少なく、ランニングコストを最小限に押さえることが必要だった。外部者・同窓生が道路側からアクセスする風除室にはLED33.7W,2700Kライン状の屋外用床埋込灯を4灯連続させて道路からの誘導性を高め、直径1.5mの吊下灯をアイストップにした。昼間はトップライトが入るエントランスホール。梁と梁の間にLED32W,3000Kの直付灯を設置し、器具を見せない間接光で両側の壁面を明るく照らすと同時に連続する梁を強調した。和室の入口には壁にLED4W,2700Kを入れた疑似窓を作り、左右の壁の圧迫感を減らした。運動場から見た回廊と大講堂は、LED25W,3000Kの地中埋込灯1灯で横に長い回廊の天井を照らして、奥に見えるエントランスを示した。天井高6mの大講義室のベース照明は0-100%調光のLED54W,3000Kダウンライトで,2室分割利用時にも対応する。タイトな予算の中でも実現させたかったのは、生徒が主催する講演会、コンサート、演劇などに幅広く対応できる舞台照明であった。コントローラーにあらかじめ記憶させた8パターンのシーンに、151WLED,RGBW,10~60°ズーム、調光付きスポットライト10台の照射方向と角度を手元でコントロール出来るリモコン機能を手作りで加え、生徒が自分たちの手で光を演出できるようにした。